
Bricks in the UK
英国のアンティークレンガ

大英帝国が世界を席巻していた時代のレンガ
ヴィクトリア時代のイギリス。
鉄道が国中を駆け巡り、工場の煙突が立ち並び、大英帝国が世界へと広がっていった時代です。
今回ご紹介するアンティークレンガは、そんな繁栄の時代を見つめてきた古煉瓦たち。100年以上の歳月を経てなお残されたその表情には、新しい建材にはない物語が刻まれています。
イングランドの記憶を刻んだ古煉瓦

イングランド北部を彩った赤レンガ
19世紀、産業革命によって発展を遂げたイングランド北部では、赤レンガの街並みが広がっていました。
工場の煙突、鉄道の駅舎、倉庫や住宅。人々の暮らしを支えた建物の多くに赤レンガが使われ、その風景は今も英国らしさを象徴する景観として残されています。
深みのある赤色は、この地域で採れる鉄分を多く含んだ粘土から生まれたもの。長い年月を経た表情には、新しい建材にはない重厚さと温もりが感じられます。

曇り空の下に続く黄色いレンガの街並み
ロンドンの風景を思い浮かべたとき、多くの人が目にするのはこの黄色いレンガかもしれません。
鉄分の少ない粘土から生まれた柔らかな色合いは、赤レンガとは異なる穏やかな表情を持っています。長い年月のなかで煤煙に包まれ、黒く色づいた壁面もまた、この街が歩んできた歴史の一部です。
ヴィクトリア時代から受け継がれてきたレンガは、単なる建材ではなく、ロンドンの記憶そのものなのです。
赤レンガ|Red Bricks

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ヴィクトリア時代を支えた赤レンガ
産業革命の煤煙でどんよりと黒ずんだロンドンの黄色い街並み。その閉塞感を打破するように、ヴィクトリア朝後期には地方から鉄道で運ばれてきた「最先端で華やかな赤レンガ」が、富と近代化の象徴として爆発的な人気を集めました。
英国アンティークの赤レンガ施工アイデア











イエローレンガ|Yellow Stock Bricks

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ロンドンを象徴する黄色いレンガ
まさにロンドンの街並みを象徴する温かみのある黄色いレンガ。チョーク(石灰質)が多く含まれており、鉄分が少なかったため、焼き上げると独特の黄色やベージューっぽい色(Buff color)が特徴です。

英国アンティークの黄レンガ施工アイデア











世界を魅了した大英帝国
ヴィクトリア女王の治世下では産業革命による発展が進み、鉄道は国中へ広がり、工場や港湾都市は活気に満ちていました。英国で生み出された技術や製品は世界中へ輸出され、多くの人々がその文化や豊かさに憧れた時代でもあります。
街が発展するにつれ、住宅や工場、駅舎や倉庫など数えきれないほどの建物が建設されました。その街並みを支えた建築材料のひとつがレンガです。
現在アンティークレンガとして残されている古煉瓦の多くは、まさにこの繁栄の時代に生まれたもの。100年以上の歳月を経たその表情には、大英帝国の記憶が刻まれています。

英国の街並みを形づくったレンガの地域性
中部から北部に広がった赤レンガ文化
イギリス中部から北部にかけての工業地帯は、地元の豊かな赤土を活かした「赤レンガ文化」の源流となりました。
産業革命で莫大な富を得た都市(マンチェスターやバーミンガムなど)では、巨大な工場や倉庫だけでなく、街の威信をかけた壮麗な市庁舎や大学までもが鮮やかな赤レンガで築かれ、近代イギリスの圧倒的なエネルギーを象徴する景観を作り出しました。
ロンドンを象徴する黄色いレンガの街並み
ロンドン周辺では鉄分の少ない粘土から作られる黄色いレンガが主流でした。
現在では赤レンガの街という印象を持たれることもありますが、本来ロンドンの街並みを支えてきたのは、この黄色いロンドンストックブリックです。
その後、物流の発達によって各地のレンガがロンドンへ流入し、赤と黄色が混在する現在の景観が形づくられていきました。


赤と黄色が織りなす英国の街並み
イギリスの古い街並みを歩くと、煤煙の記憶をまとい、どこか哀愁を漂わせる「ロンドン・イエロー」の壁に出会います。
そこから角を曲がれば、今度は産業革命のエネルギーをそのまま閉じ込めたような、鮮烈な「赤レンガ」のファサードが目に飛び込んできます。
地質の違いから生まれ、やがて鉄道という時代の波に乗ってロンドンで出合った黄色と赤。この二つの色が織りなすコントラストは、単なる建築の色彩美ではありません。
それは、下町の暮らしの営みと新興都市の爆発的な富、そして伝統と近代化がせめぎ合いながら形作られてきた、イギリスという国の歩みそのものが壁一面に映し出された、生きた歴史のモザイク画なのです。
スライスレンガとは

歴史あるブリックの風合いをそのままに、壁材として使えるようにしたものがスライスレンガです。
本来、ブリックは建築の構造物です(参考画像:左)。そのまま壁に貼ることは難しく、重量があり、安全性の面でも難しい素材でした。
そこで、大きなブリックを薄くスライスし、壁への負担を軽減したのがスライスレンガです(参考画像:右)。
アンティークレンガの注意事項

不完全さこそが魅力
100年以上の時を経たレンガに、まったく同じものはありません。欠けやヒビ、色褪せ、モルタル跡は、かつて建物を支えてきた歴史の証でもあります。
完璧に整った新品のレンガにはない豊かな表情こそ、アンティークレンガの魅力です。
割れたレンガについても、施工時にはそのまま貼り合わせてご使用いただくことを前提としています。本物のアンティークレンガの特性としてご理解ください。

スライスレンガ特有の断面について
本商品は表面には欠けや色ムラ、モルタル跡など当時の風合いが残されていますが、裏面にはスライス加工時に生じるまっすぐな切断面が見られます。
歴史を感じる表情と現代の施工性を両立させるための仕様となりますので、あらかじめご了承ください。


