
雪深い地域での玄関タイルの選び方|耐凍害・滑り止めで安全・長持ち
雪がタイルの割れを引き起こすことをご存知でしょうか。
これは、タイル内部に浸透した水分が凍結と融解を繰り返し、タイルが割れたり剥離する現象です。寒冷地の玄関、テラスなどの屋外でのタイルの選び方で最も重要なタイルの選び方を特集します。
玄関タイルの凍害とは|雪国で起こるひび割れ・剥離の原因

水が氷に変わるとき、約10%近く体積が増加します。これを凍結膨張といいます。
液体(水)の状態では分子の隙間が少なく密度が高いのに対し、固体(氷)では分子が固定され、隙間が大きくなるため体積が増加します。小学校で学習したような気がしますね。
玄関タイルのヒビ・割れ・剥離の危険性

これは凍害によって破損した玄関タイルです。ひび割れや剥離が起こると段差が生じ、つまずきやすくなります。さらに割れ目に水が入り込むことで、冬は凍結して滑りやすくなり、非常に危険です。
また、ヒビに浸透した水分が凍結と融解を繰り返すことで膨張し、被害は連鎖的に広がっていきます。玄関は家の顔ともいえる場所ですが、ひびや剥離は見た目を大きく損ない、汚れも溜まりやすく清掃してもきれいになりにくくなります。
雪深い地域で玄関タイルを選ぶポイント
耐凍害タイルを選ぶ|凍結融解試験で確認する方法

タイルの耐凍害試験とは、水分を含んだタイルに凍結と融解を繰り返し行い、タイルにひび割れや剥離などの異常が生じないかを確認することで、凍害への耐性を評価する試験です。
耐凍害と表記のある商品は、JIS規格に基づく厳密な試験を経て性能が保証されたタイルです。この試験に合格するタイルは吸水率が低く、凍結融解に強い性質を持つため、雪の多い地域や冬季の気温が低い場所での使用に適しています。
滑り止め・グリップ性能を選ぶ|滑り抵抗値試験で安全確認

タイルの防滑(滑り止め)性能を確認する試験には、JIS規格で定められた「C.S.R値(滑り抵抗係数)」が用いられます。測定されたC.S.R値が一定基準以上であれば、屋外での使用にも適していると判断されます。
雪国では、凍害対策に加えて滑り止め性能=グリップ性も重要です。
雪や雨で濡れた玄関タイルは、とても滑りやすくなります。特に冬は凍結によって予想以上に危険な状態になることも。そこで大切なのが、表面に凹凸や加工を施した「グリップのあるタイル」を選ぶことです。しっかりと足裏を捉えることで、転倒事故を防ぎ、安心して出入りできる玄関をつくることができます。
耐凍害・グリップ性能の見分け方|商品ページのアイコンで簡単確認



当社では、耐凍害試験をクリアした製品には専用の表記を付けています。また、滑り抵抗値の試験で屋外使用に適しているタイルにも、それぞれ対応する表記があります。これらのポイントに注意して玄関タイルを選ぶことをおすすめします。
雪国でも安心|玄関タイル人気ランキング

ラツィオ
屋内外をトータルでコーディネート可能なシリーズ。耐凍害、グリップもマットも選べます。
まとめ

玄関タイルに求められる条件には、掃除のしやすさやデザイン性が挙げられますが、寒冷地での玄関タイル選びで大切なのは、耐凍害性能と滑り止め(グリップ)性能です。この2つが備わっているタイルで初めて、安全で長持ちする玄関が実現します。
当店はタイル専門店として、プロの視点から安心して選べるタイルをご提案しています。安全性と美しさを両立させた玄関タイルで、毎日の出入りを快適にしましょう。
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