
濡れても滑りにくい床
店舗の床は、多くの人が日常的に歩く場所。雨の日の出入り口や洗面・トイレなどでは、床面の状態によって滑りやすさが変わるため、使用環境に合わせた床材選びが重要です。
店舗の床は「滑りにくさ」も大切

店舗の床は、デザインや色だけでなく「滑りにくさ」も考えて選びたいものです。
特に、エントランス付近は雨の日は雨水が持ち込まれて滑りやすくなります。また、トイレや手洗いスペースなどの水を使う場所も、水跳ねで濡れやすくなります。
店舗の床選びでは、空間のデザインに加えて、その場所でどのように使われるのかを考え、滑りにくさに配慮した床材を選ぶことが大切です。
床タイルの「グリップタイプ」と「マットタイプ」の違い

見た目の違いは「ありません」
グリップタイプとマットタイプは、同じ色や柄の商品が展開されており、見た目だけでは違いが分からないようにつくられています。
デザインを揃えながら、使用する場所に合わせてタイプを選べるのがポイントです。例えば、滑りにくさに配慮したい場所にはグリップタイプ、それ以外の場所にはマットタイプというように使い分けても、空間を区切ることなく色や柄の統一感を保つことができます。
触ると分かる、表面の仕上がりの違い
グリップタイプは、床面での滑りにくさに配慮して表面に凹凸を持たせたものです。凹凸の大きさや形状、仕上げ方は商品によって異なります。濡れても滑りにくく、安全性を配慮したい場所に適しています。
一方、マットタイプは、引っ掛かりがない面状に仕上げられています。タイル表面がサラリとしているため、素足で歩いても痛くありません。しかし、濡れた状態では滑りやすくなるため、濡れやすい場所への施工には注意が必要です。
床タイルの滑り抵抗値とは
弊社の取り扱うグリップタイプの床タイルは、歩行安全性の基準としてC.S.R値の試験をクリアした製品です。耐滑り性について、JIS規格(日本産業規格)及びISO(国際標準化機構規格)に基づく試験を実施しています。スタンダードな床タイルは0.46以上、600角を有する床タイル並びに舗石タイル等の厚物タイルは0.5以上を基準としています。
C.S.R値とは、耐滑り性の測定値です。(測定方法:JIS A1454)


滑りにくさに配慮したい場所
店舗でお客様やスタッフの安全を守るためには、転倒事故が発生しやすいエリアの防滑対策が欠かせません。特に以下の3カ所は水気や汚れが集まりやすく、優先的な配慮が必要です。

① 出入口付近
雨の日には濡れた靴底や傘から水滴が持ち込まれ、床が非常に滑りやすくなります。屋外からの泥汚れや水気を受け止める玄関マットの設置や、濡れても滑りにくいグリップタイルへの改修が有効です。

② トイレ・洗面へ通じる通路
水回りからの水分が靴底に付着して伝播しやすいほか、ドリンクなどのこぼれが見落とされがちなエリアです。お客様が頻繁に行き交う動線だからこそ、耐摩耗性と防滑性を備えた床仕上げが求められます。

③ トイレ内
水滴の跳ね返りや清掃時の水残りが原因で転倒リスクが高まります。清潔感を保ちやすく、水に濡れても滑りにくい防滑仕様の床材が適しています。

④ キッチン床
水や油、洗剤が常に床に飛散する過酷な環境であり、スタッフの転倒リスクが最も高い場所です。耐油性・耐薬品性に優れ、濡れた状態でもしっかりグリップが効く専用の防滑床材の導入をおすすめします。

⑤ テラスなどの屋外
テラス席やスロープ、アプローチなどの屋外床は、雨や雪、苔の発生などの自然影響をダイレクトに受けます。天候に左右されず、歩行者が安心して歩ける高耐久な防滑処理が施されたグリップタイプの床タイルが最適です。
使用できる場所は商品ページで確認できる

使える場所の解説は、商品ページの「製品仕様」の画像をご参考ください。屋外床が「〇」の場合は、防滑処理がほどこされたグリップタイプのタイルです。

滑りにくさとデザイン、どちらも妥協しない
滑りにくさを考えて床タイルを選ぶときも、店舗のデザインを妥協する必要はありません。
グリップタイプにも、石目調やコンクリート調、テラゾー調など、さまざまな色や柄があります。店舗の雰囲気に合わせて選べば、機能性を考えながら、空間のイメージに合った床づくりができます。
グリップタイルのよくある質問
- Qグリップタイプとマットタイプは見た目で区別できますか?
- A
見た目だけで見分けるのは難しいことが多いです。見た目はどちらも似ていますが、見分けるポイントは以下の通りです。
- グリップタイプ(屋外向けなど) 表面に目に見える微細な凹凸やざらざら感があり、光を当てると影や粗さがわずかに見えます。
- マットタイプ(屋内向け) 凹凸がなく平滑(フラット)で、ツルッとしたなめらかな質感に見えます。
見た目では判断しにくいため、実際には触ってザラつきを確認するか、サンプルで確認するのが最適です。サンプルタイルは、会員登録後にご請求いただけます。
- Qグリップタイルは屋内でも使えますか?
- A
はい、使えます。特に玄関や洗面所、調理場の床などの滑りやすい場所におすすめです。
ただし、表面に凹凸があるため汚れが溜まりやすく掃除に少し手間がかかる点や、素足だとザラザラ感を感じやすい点に注意してください。
- Q滑りにくいタイルなら、濡れた場所でも滑りませんか?
- A
滑るリスクは激減しますが、100%滑らないわけではありません。水が溜まりすぎている場合や、油分がついていると滑ることがあります。日頃の掃除で汚れや目詰まりを防ぐことで、高い滑り止め効果を維持できます。
- Q床タイルは自分で施工できますか?
- A
床タイルは、モルタルなどのフラットな下地の上に、モルタルでしっかりと張り付ける「改良圧着張り」という工法で施工します。適切に施工しないと浮き・割れの原因となるため、初心者の方には難易度の高い工程です。プロの施工業者に依頼することをおすすめします。
- Qタイルを平らな土の上に置き敷きできる?
- A
できません。
床タイルは、モルタル下地の上にモルタルで張る「改良圧着張り」を想定した商品です。厚みが8〜9mmと薄いため、土の上にそのまま置くと、雨などで土が流れる、水たまりができ際にタイルが動いてしまいます。そのためタイルが割れる、欠けるなどの原因となります。土の上への置き敷きはおすすめしません。
土の上に直置きする場合、厚み18mmの「舗石タイル」は強度があるため、置き敷きに対応しています。
- Q床タイルのカット方法は?
- A
床タイルのカット方法は2種類あります。
- タイルカッター
薄いタイルや床タイルの直線切りに適した道具です。刃をタイル表面に滑らせて傷をつけ、ハンドルを押し下げて割ります。作業効率がよく、慣れれば素早くカットできます。当店では販売しておりませんが、3,000円~50,000円程度で購入可能です。タイルの厚み・大きさ・硬さに合ったものをお選びください。 - グラインダー(電動工具)
タイル・石材用の刃を取り付けてカットする電動工具です。タイルに線を引いて目印をつけ、固定しながらカットします。舗石タイルなど厚みのあるタイルにも対応でき、曲線カットや四角い切り抜きも可能です。ホームセンターでレンタルできる店舗もあります。
※危険を伴う作業のため、使用には十分な経験・技術が必要です。粉が舞うため、マスク・手袋を着用してください。
- タイルカッター
- Q雪が降っている日にも滑り止め効果は発揮される?
- A
一定の効果はありますが、過信は禁物です。
雨や濡れ足には効果を発揮しますが、雪の日は次の理由で滑りやすくなります。- 雪が固まって氷状になる(タイルの凹凸が雪で埋まる)
- 靴底に詰まった雪や氷のせいでグリップが効かなくなる
雪の日でも安全に使うなら、こまめな除雪や、雪を落としてから歩く工夫が必要です。

滑りにくさも、店舗らしさも妥協しない床選び
店舗の床は、空間の中でも大きな面積を占めるからこそ、色や柄、素材感ひとつでお店全体の雰囲気を大きく左右します。滑りにくさに配慮することはもちろん大切ですが、安全性だけを優先して、デザインを妥協する必要はありません。
雨のシーズンなど、床が濡れやすい時期にも、使用する場所に適した床タイルを選んでおけば、床面を拭き取る作業の負担を減らすことにもつながります。玄関マットなどと組み合わせれば、より効率よく水分を持ち込まない工夫もできます。
タイル専門店だからこそ、セラコアミッド店では、さまざまな風合いや色合いの床タイルから、店舗の雰囲気に合う一枚を選んでいただけます。「滑りにくいからこれ」だけではなく、色も、質感も、空間に置いたときの印象も。妥協せずに選んでほしいと思っています。
店舗をつくるなら、オーナーだからこそ思い描いている理想の形があるはずです。
「こんなお店にしたい」を、床から一緒に探してみませんか。
気になるタイルがあれば、ぜひサンプルをご請求ください。実際に手に取って、色や質感を確かめながら、理想のお店に合う一枚を見つけてください。セラコアミッド店は、こだわりの店舗づくりを応援します。
お問合せ・お見積り依頼
商品についてのお問合せは「お問合せフォーム」をご利用ください。
10平米以上のタイルをお求めの方は、当店のお見積り依頼をご利用ください。一括でお届けできる・法人店舗入れ・フォークリフトがあるなど、配送方法で無駄を省いてお客様へ還元します。
お見積りは無料、いつでもご利用いただけます。


















