
キッチン床にタイルを選んで大正解だった、という実感
神奈川県F様
最初に伝えたいのは、「タイルのキッチンは最高」ということ。
床材を選ぶとき、“あたたかみ”や“クッション性”に惹かれてフローリングやクッションフロアも考えたけれど、最終的にタイルにして正解だったと実感している。
キッチンは水も油も飛ぶし、毎日立つ場所。
でもタイルなら、どんな汚れも雑巾ひとつでサッと落ちて、染みも残らない。
フローリングだったら気を遣っただろうし、クッションフロアなら数年後に貼り換えが必要だったかもしれない。
その点タイルは、汚れない、劣化しない、色褪せない。
時間が経つほど「選んでよかった」と思えるし、想像以上に快適。
何年経っても変わらないから「いいものを長く使うって、こういうことか」と実感している。
とにかく掃除がラク&変わらない美しさ

キッチンの汚れは、水や油の飛び跳ねだけで汚れるわけではありません。
ーー調理時に発生する油粒子
調理中、特に揚げ物や焼肉など油を多く使う料理をすると、油が微粒子化して空気中に拡散します。油の粒子は冷えるとゆっくりと落ちていきます。高いところから低いところへ、最後には床面へ到着します。こうして知らず知らずに床面に蓄積し、だんだんと床に汚れが目立ち始めます。
水分や油分を浸透させないタイルは、表面に汚れが付着している状態です。汚れは簡単にウェットシートや雑巾で拭き取ることができます。これがタイルの嬉しいところです。内部に浸透しない磁器質の性質は、拭き取るだけで簡単に元の美しさを取り戻します。
油分や水分に弱いフローリングでは、霧状に舞い降りた油分を取り除くのは困難。その点タイルはお手入れが簡単で、また水分や油分に強い素材です。このメリットは、キッチンで力を発揮します。ストレスなく快適に使えるキッチンに、タイルの床はおすすめです。
水にも熱にも強い頼れる素材のタイル

日本の暮らしに欠かせない季節家電。実は、床へのダメージの原因になることも。
冬の電気ストーブやオイルヒーターは発熱と長時間の接触で、床を焦がしたり変形させることがあります。加湿器の蒸気や湿気も、木の床なら反りや隙間、クッションフロアなら表面の浮きや波打ちにつながることも。
でもタイルの床なら安心。
熱にも水にも強く、湿気や水漏れにもビクともしません。
見た目だけでなく、暮らしのリアルにちゃんと強い——それがタイルの床です。
硬質だからこそ使いやすいキッチンへ

使いやすさを優先したいキッチン。
キャスター付きのワゴンやストッカーなど、動かせる収納があるととても便利ですよね。そんな移動式アイテムも、硬質なタイルの床ならスムーズに、そしてストレスなく使えます。タイルは凹みにくく、キャスター跡も傷も残りません。
一方、柔らかなクッションフロアは、重さや摩擦で凹みや色移りが起きやすく、ウッドフロアはキャスターの動きで傷がつきやすいのが悩みどころ。
だからこそ、“しっかり硬くて頼れる床”という選択。
毎日使うキッチンだからこそ、タイルの丈夫さが心強いのです。
キッチン床材の特徴比較表
項目 | タイル | 天然木 | 塩ビ素材 |
---|---|---|---|
耐水性 | ◎ 水をはじく・染み込まない | △ 吸い込みやすい 染みやカビ発生の可能性 | 〇 表面は耐水だが 隙間から浸水リスク |
耐油性 | ◎ 油ジミが残らず、 拭くだけでOK | × 油が染み込んで変色 劣化しやすい | 〇 比較的強いが 変色の可能性あり |
変色耐 | ◎ 色褪せず、美観を保ちやすい | × 紫外線や湿気で色褪せする | △ ゴム製品の接触・カビ・油分 変色しやすい |
掃除のしやすさ | ◎ 雑巾ひと拭きでOK、洗剤不要 | △ 水拭きNGのケースもあり 専用ワックス必要 | 〇 基本は拭き掃除でOK、ただし表面が荒れると汚れやすい |
ペットとの暮らしに、タイルという選択


ペットは大切な家族。だからこそ、みんなが気持ちよく過ごせる空間づくりが大切です。タイルの床はペットのいるご家庭にこそ使ってほしい床材。
タイルは水や汚れをほとんど吸い込まず、ニオイも残りにくい素材です。ペットのよだれや排泄物といった汚れにも強く、清潔な状態を保ちやすいのが大きなメリットです。水飲み場で少々散らかしても、サっとひと拭きで水染みの心配は不要です。さらに、爪によるキズもつきにくく、長く美しさを保てる耐久性も魅力のひとつ。
表面がフラットで硬質なため、爪が引っかかりにくく、怪我の心配もありません。換毛期の抜け毛は取り除くことがとても簡単です。猫砂の飛び散りも、タイルならサッと掃くだけでお掃除完了。人にもペットにも、ストレスのない快適な環境をつくります。
手間をかけすぎなくても、いつも整った空間がつくれる。実は、ペットとの暮らしにこそ、タイルは最適な選択かもしれません。
耐久年数で見るコストパフォーマンス比較
タイル | フローリング | クッションフロア | |
耐久性の目安 | 30年以上 | 約10~20年 | 約5~10年 |
メンテナンス | ほぼ不要 | 定期的なワックスが必要 | ほぼ不要 |
特徴 | 初期費用は高く感じるが、耐久性が高く、長期で見るとコストパフォーマンスがいい・高級感がある。 | 天然木独自の風合いは格別、水染みや傷に注意が必要、メンテナンスは必須。 | 安価、デザインが豊富。劣化が早いので張り替えは必須。 |
お客様の声
埼玉県T様
将来、10年20年後のことを考えて、耐久年数が高いタイルのキッチンにしました。子どもたちが大きくなるにつれて、学費やいろんなものにお金がかかる。だから、長期的に見て、できるだけ家の維持費やメンテナンス費用が抑えられるような家にしたかったんです。やっぱり子どもたち優先で考ると、タイルだったんです。
東京都K様
これまでフローリング床でしたが、張り替え時期にきて見積りを取りました。これが結構な金額だった。手入れしてても結露で黒ずんだし、手入れが結構面倒だったので。そんな時、タイルに木目調のものがあることを知り、思い切ってタイルへ変更。最初からこれにしとけばよかったって、思いましたね。
愛知県Y様
2世帯にリフォームする時にタイルを選びました。家族の人数が多いということは、料理の量も多く、その分キッチンが汚れやすいからです。掃除がラクなのは快適です。また、私達親世代から子世代へ引き継ぐ家なので、できるだけ良質なもので選びたかった。タイルのキッチンにしたのは、娘家族に将来負担を掛けたくない、そういう理由です。
東京都S様
家では奥さんにゆっくりしてもらいたかったから、1階は全部タイルに。愛犬が2匹いるので、どうしても抜け毛とか水飲み場とか、あっという間にすごく汚れていく。その度に拭いたりしてゆっくりできなかったのがね。犬は走ったり遊んだりするし、耐久性が高いタイルで、全部解決したと思いますね。ロボット掃除機もスイスイ動くし、楽になりましたね。
タイルの耐久性は半永久的

「タイルは30年もつ」と言われることがありますが、これは少し誤解を招きやすい表現かもしれません。実際には、タイルそのものの耐久性は非常に高く、適切に使えば半永久的に使える素材です。
その理由は、タイルが約1,300度の高温で焼き締められた、無機質の焼き物=石に近い性質を持っているから。石に“寿命”がないように、タイルも基本的に経年劣化しない建材なのです。
では、なぜ「30年」と言われるのでしょうか?
それは、住宅全体のリフォーム周期が一般的に30年前後とされていることから生まれた、あくまで目安としての数字です。タイルそのものが劣化するというわけではありません。
もちろん、快適な住まいを保つための点検や、適切なメンテナンスは欠かせません。
しかし、たとえばフローリングやクッションフロアのように、定期的な張り替えが前提の素材と比べると、タイルはその必要がほとんどなく、長期的にはコストを抑えられるという大きなメリットがあります。
初期費用だけを見ると、タイルは少し高く感じるかもしれません。けれど、張り替えのいらない丈夫さ、色褪せず劣化しない素材としての安心感を考えれば、タイルは住まいと長くつき合うための、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。