エクステリア施工

乱形石の並べ方のコツ|初心者でも美しい仕上がりにできるポイント

乱形石の美しい仕上がりのためのコツ

玄関アプローチやテラスに人気の「乱形石」を張る場合、バランスはとても重要です。美しい仕上がりを求める場合、このバランスに注意して張っていきましょう。仕上りに差が出るポイントをまとめました。

仮置き

片隅の方から並べ、大きな石は極力中央に配置し、その周りを中小の石で埋めていく並べ方がバランスよく、美しい仕上がりになります。いきなり張り付けるのではなく、仮置きで石の配置を決めると失敗しにくいでしょう。仮置きでは、石の色合いも見てください。大体の石の配置は、仮置きで決めておくと良いでしょう。

バランス

石の並べ方によって、目地が四つ目地になっていないか、1本通った「通し目地」が出来ていないか確認しましょう。自然な美しさを再現したい時に、ランダムな形の中に、四つ目地や直線のラインが出来てしまうと調和が崩れ、違和感が出てしまいます。また、同じ大きさの石が集中してしまう配置にも気を付けましょう。

張付けた後に変更すると大変な作業になります。仮置きで全体のバランスを見ることは作業を進めるためにもとても重要な手順です。

石の表情を見る

これらはどちらも同じ石です。裏と表で色合いも違い、凹凸の表情も異なります。
天然石は自然の産物です。ひっくり返してみると石種によっては全く異なる色を見せることはよくあります。濃淡の色合い、凹凸の具合など、好みの面を表にしましょう。

大きさを調整

どうしてもバランスが悪いなという時の対処法です。

おすすめの方法は、ハンマーで叩いて割る方法です。石英、ライムストーン、砂岩など、石種によって割れ方のクセがあります。直線に割れる、曲線に割れるなどのクセがあるため、施工の前に目立たない部分で軽く叩いてみて、割れ方の特徴を確かめてから作業するのがおすすめです。

グラインダーでカットする場合、どうしてもカット面は直線になります。全体の中に直線カットは悪目立ちすることがあるので注意が必要です。カット面を少々叩いて崩しておきましょう。

目地の幅

乱形石の印象には「目地」が大きく影響します。

細めの目地幅は石がびっしりと詰まって見えることで高級感があります。石をきれいに詰めるため、石の大きさを微調整するための作業を丁寧にこなしましょう。きちんと石を詰める無駄になる石も出ます。この方法では石は多めに用意する必要があります。

1~2センチ程度の幅に「揃えること」を重要視し、全体のバランスが整っているように仕上げるとよいでしょう。不揃いな乱形石にはどうしても部分的に太い目地が出てしまい、どうしたらいいの?と悩む人も多いでしょう。でも大丈夫。大事なのは「一か所の目地の太さ」ではなく、全体を眺めたときのバランスです。全体で統一感が出ていれば、多少のムラはかえって自然で美しい仕上がりになります。

高さを揃える

バサモルタルの上に、仮置きした乱形石を置き、ゴムハンマーなどで叩きながら高さを調整して据え付けます。水糸を用いて、均一な高さを作ります。

目地の色

目地材の色選びは、家全体の雰囲気や目指すデザインに大きく影響します。

落ち着いた統一感を求めるなら、石材のメインカラーに近い色を選ぶのがおすすめです。同色で仕上げると全体にまとまりが生まれ、落ち着いた印象に仕上がります。

一方で、あえてコントラストを強調する方法もあります。濃い石に明るい目地、淡い石に濃い目地を合わせると、石の形や質感が際立ち、メリハリのある表情をつくれます。

また、グレーやベージュといったニュートラルカラーは、柄や色幅のある石材とも合わせやすく、自然で調和のとれた仕上がりになります。石と目地のどちらかが主張しすぎることなく、バランスの良い外観を実現できます。

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乱形石を選ぶ

乱形石の魅力は、何よりもその表情にあります。自然から生まれた色合いは、採掘された山や産地によってまったく異なり、割った瞬間に現れる断面の色さえも一つひとつ違います。だからこそ、同じ種類の石でも二つと同じ表情はなく、唯一無二の個性があります。

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シルクグレー

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ヴィンブラック

施工事例

実際に仕上がった空間はそれぞれに個性があり、同じものはひとつとしてありません。
選ぶ石の色や表情によって、家全体の雰囲気は大きく変わります。だからこそ、世界にひとつだけの空間をつくるために、あなたの暮らしに似合う石をお選びください。

乱形石貼りの職人知恵袋

離れて眺めること
近くで並べてると気づかない歪みも、少し離れて見ると全体のバランスがわかります。ちょっと並べたら半歩離れて全体を見てください。

石の色は混ぜて使う
同じ色ばかり固めるとムラっぽく見えるので色は散らして配置します。仮置きで色の配置を確認するのはとても大切です。

石の顔を見る
石をよく観察して、自然に収まる場所を見つけると「石が笑ってくれる」と言います。無理したら「石が拗ねる」と言います。

石を割るときは、石に聞け
無理に叩けば欠けるだけです。石の割れ目や筋をよく見て叩くと素直に割れてくれます。石をよく見る、よく聞くことです。

まとめ

乱形石を使った乱張りは、見た目の美しさと自由度の高さから、近年は戸建ての玄関まわりやお庭のデザインにとても人気があります。自然素材ならではの風合いが加わることで、外観に個性と奥行きを演出できるのも大きな魅力です。

DIYで乱張りを行うのも、材料と手順さえあれば十分可能です。仕上がりをより美しくするために、ここでご紹介したポイントをぜひ押さえておきましょう。

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