施工

タイル施工の接着剤選び|壁・床とタイルサイズに合わせた塗布方法

タイル施工|接着剤の選び方

タイルを張るとき、「どの接着剤を使えばいい?」「どう塗ればいい?」と迷うことはありませんか? 接着剤は、壁か床か、タイルの大きさなどによって適した種類や塗布方法が異なります。このページでは、接着剤の選び方から、クシ目・ビード・ダンゴ塗布などの塗り方まで、わかりやすく解説します。

壁・床とタイルの種類別 接着剤の選び方

壁・床の違いやタイルのサイズ、石材・ガラスなどの素材によって、適した接着剤は異なります。以下の表で、施工条件に合う接着剤を確認できます。

接着剤の種類

壁用接着剤

セラスタップ 2kg

変性シリコン樹脂系
タイル・レンガ・ガラス・石材

タイルエースPro 2kg

変成シリコン樹脂系
タイル・レンガ・ガラス・石材

タイルエースF 2kg

変形シリコン樹脂系
大型タイルの張り付けに適した速硬化タイプ

タイルエースF 500g

変形シリコン樹脂系
大型タイルの張り付けに適した速硬化タイプ

タイルエースLpro 2kg

変成シリコン樹脂系
モザイクや軽量タイル用

タイルエース石材用500g

変成シリコン樹脂系
石材の貼り付けに適した石材低汚染タイプ

タイルエース 120ml

変性シリコン樹脂系
少量タイルの張付け・クラフトに

タイル接着剤 100g

アクリル・スチレン系水性接着剤

床用接着剤

タイルエース内装床1.9kg

変成シリコン樹脂系
内装タイル用(床タイル)

その他

クリーンパックガン

500mlフィルムパックの接着剤に使用可能です。

3mm/5mm クシ目コテ

職人仕様のクシ目鏝は接着剤の塗布が素早く仕上がります。

接着剤の塗布方法

3mmクシ目立て
5mmクシ目立て
5mmクシ目平押さえ
8mmクシ目立て
接着剤のビート塗布
タイル施工ダンゴ塗布
クシ目を立てる
タイル専用のクシ目鏝

クシ目鏝とは?

クシ目鏝は、タイル用接着剤を塗るための鏝(こて)です。平らな面で接着剤を塗り広げ、ギザギザの部分で表面に筋をつけられる形をしています。ギザギザの形や大きさにはさまざまな種類があり、クシ目の幅や深さは鏝によって異なります。

タイル施工でクシ目を入れる理由

タイル施工においてクシ目(櫛目)を立てることは、タイルの接着強度と仕上がりの精度を左右する極めて重要な工程です。クシ目を入れると、接着剤がタイルの裏面に広がりやすくなり、タイルと下地の密着を助けます。接着剤を平らに塗るだけでは、タイルを押さえたときに接着剤が十分に行き渡らず、部分的にすき間ができることがあります。クシ目には、接着剤をタイルの裏面へ広げるための余裕をつくる役割があります。

また、クシ目を一定の向き・高さで整えることで、接着剤の厚みをそろえやすくなります。厚みが不均一だと、タイルの浮きや段差、接着不良につながるおそれがあります。施工面に接着剤を均等に塗り、タイルを適切に押さえて、接着剤が裏面全体に行き渡るようにすることが大切です。

クシ目のサイズは、タイルの大きさや施工場所、使用する接着剤に応じて選びます。大きなタイルでは、裏面全体に接着剤が届くよう、適切なクシ目や塗布方法が必要です。具体的なクシ目のサイズや施工方法は、接着剤・タイルのメーカーが示す仕様を確認してください。

タイルに応じたクシ目サイズの選び方

タイルの大きさや重量、裏面の形状に合わせて、適切なクシ目サイズ(深さ)を選ぶ必要があります。クシ目が深すぎるとタイルを張った際に目地から接着剤がはみ出し、浅すぎると密着不足で空洞ができます。

  • 3mmクシ目… 軽量なモザイクタイルや小型タイル、厚み6mm未満の薄いタイル向け
  • 5mmクシ目… 一般的な壁用・床用タイル、レンガ、300角程度のタイル向け
  • 8mmクシ目… 重量のある石材

綺麗に仕上げるための施工のポイント

  • 角度を保つ:接着剤を塗布したあと、クシ目ゴテを下地に対して45〜60度の角度で引いてクシ目を立てます。
  • ガラスタイルの注意点:ガラスモザイクなどの場合は、クシ目を立てたままだと接着剤の筋が透けて見えてしまうため、一度表面を平らにならしてから貼るケースもあります。
  • 揉み込み:大型タイルなどの場合は、張り付け直後にクシ目と直交する方向に軽く揉み込むと空気が抜けやすくなります。

タイルを張るときは、接着剤の上に置いて押さえるだけでなく、軽く左右に動かしながら揉みこむように圧着します。接着剤がタイルの裏面全体に広がり、下地と密着しやすくなります。張り付けた後は、タイルの位置や目地幅、表面の段差を確認し、接着剤が硬化する前に整えましょう。

接着剤の塗布量やクシ目の付け方、圧着方法は、タイルと接着剤の仕様に従ってください。

よくある質問

Q
壁用接着剤は床にも使えますか?
A

床には使用できません。 壁用接着剤は硬化後も柔軟性があるため、床に使用するとタイルが割れる原因になります。床にはモルタル施工や床用接着剤を使用してください。適した材料や施工方法は、製品の仕様をご確認ください。

Q
接着剤はどれくらいで硬化しますか?
A

メーカーによる目安は、夏季で約15~30分、冬季で約30~60分です。 実際の硬化時間は、気温や天候、日当たりなどの環境によって異なります。製品の説明書に記載された施工条件をご確認ください。

Q
1㎡あたり、どれくらい接着剤が必要ですか?
A

目安は、3mmクシ目で約1.5~1.9kg、5mmクシ目で約2.0~2.5kgです。 必要量は、下地の状態や塗布方法などによって変わります。詳しくは製品の施工仕様をご確認ください。

Q
接着剤が余りました。どう保管すればよいですか?
A

アルミ袋の空気をできるだけ押し出し、口をしっかり閉じて保管してください。 空気に触れた部分は硬化することがありますが、硬化した部分を取り除けば、残りを使用できる場合があります。有効期間は製造日から1年間です。保管方法や使用期限は、製品の表示もご確認ください。

タイルに合った接着剤と塗り方を選ぼう

タイル施工では、壁・床などの施工場所やタイルのサイズ、素材に合わせて接着剤と塗布方法を選ぶことが大切です。クシ目の付け方や接着剤の塗布量、タイルの揉み込み方も仕上がりに関わります。製品ごとの施工方法を確認し、タイルに合った方法で施工しましょう。

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