
屋内壁タイルに適した下地ボード
「内装壁にタイルを張りたいけれど、下地には何を使えばいいの?」と迷っていませんか。タイルをきれいに、長く使える状態で張るには、仕上げ材だけでなく、その下地選びも大切です。
この記事では、軽量鉄骨(LGS)で壁の骨組みを組み、その上にボードを張る内装壁を想定し、タイル張りに適した下地材の選び方をわかりやすく解説します。ボードの種類や選ぶときのポイントを、施工前に確認しておきましょう。
内装壁タイル施工の適応下地ボード目安
内装壁にタイルを張る場合、下地には主にボードを使います。ボードの種類は、施工場所や使用するタイルの厚みに合わせて選びましょう。
| 下地ボード | タイル厚15mm以下 | タイル厚15mm超 |
|---|---|---|
| せっこうボード (9.5mm厚以上) | 〇 | × |
| けい酸カルシウム板 (比重1.0 / 6.0mm厚以上) | 〇 | 〇 |
| 合板 (1類以上 / 9.5mm厚以上) | 〇 | 〇 |
| デラクリートセメントボード | 〇 | 〇 |
下地の種類
せっこうボード(プラスターボード)
硫酸カルシウムと水からなる鉱物「石膏」を芯材として、両面と側面をボード用原紙(特殊な厚紙)で包んだ板状の建築資材です。住宅やオフィス、病院などの壁や天井の下地材として広く使われています。
厚みの違いだけでなく、使用する場所や求められる性能に応じたさまざまな種類があります。たとえば、水がかかる場所に配慮したタイプや、くぎを保持する力を高めたタイプ、耐火性を高めた強化タイプなどです。
タイル下地として使う場合は、厚さだけでなく、ボードの種類や製品ごとの適用条件も確認して選びましょう。タイルの重さやサイズ、LGSの間隔、固定方法が施工条件に合っているかを必ず確認しましょう。
■ 9.5mm厚
主に天井材や、壁の重ね貼りなどに使われます。軽くて加工がしやすいのが特徴です。タイル厚15mm以下の場合の下地として採用が可能です。
■ 12.5mm厚
一般的な内装壁の下地として広く使われている「標準的な厚み」です。住宅の壁にも多く採用されています。
■ 15mm以上(15mm、21mmなど)
一般のせっこうボードのほか、耐火性を高めた強化せっこうボードがあります。強化タイプには、芯材にガラス繊維などを加えた製品もあり、防火・耐火性能が求められる壁の構成材として使われます。
けい酸カルシウム板(ケイカル板)
けい酸カルシウム板(ケイカル板)は、けい酸質原料と石灰質原料などを主成分とする板材です。せっこうボードとは異なる種類の下地材で、製品によって耐水性や不燃性などの特徴があります。タイル下地に使う場合は、厚さ6mm以上・比重1.0以上を目安に選びます。製品によって性能や適用条件が異なるため、使用するタイルの厚みや重さに対応しているか、メーカーの施工仕様も確認しましょう。
合板 1類以上
薄い木材の板(単板)を複数枚重ねて圧着したパネル材です。1類とは、JAS(日本農林規格)の接着性能の区分で、断続的に湿潤状態(濡れたり乾いたりする環境)にある場所で使用するために作られた高度耐水性の合板です。メラミン樹脂接着剤が使用されているため、特類より耐水性は低いものの、相対的には湿気に強い下地板です。
内装壁のタイル下地に使う場合は、1類以上・厚さ9.5mm以上を目安に選びます。
デラクリートセメントボード
吉野石膏が提供しているセメント系の大壁・外壁下地材(およびシステム)です。セメントを主成分とする板にガラス繊維ネットを組み込み、補強したボードです。せっこうボードより水や湿気に配慮が必要な場所や、タイル・石材を張る下地として使われます。材料の寸法変化が比較的小さいことも特長です。骨材入りのポルトランドセメントを芯材に、両面に耐アルカリ性のガラス繊維ネットを埋め込んでいるため、タイルや擬石をそのまま強力に張ることができます。
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乾式下地の設計施工について
- 下地ボードを取付ける下地は鋼製下地及び木製壁下地の乾式下地とします。
- 鋼製下地壁工法、木製下地壁工法については、公共建築工事標準仕様書(国交省大臣官房官庁営繕部監修)及び日本建築学会編建築工事標準仕様書 同解説のうち、「JASS 26内装工事」「JASS 19陶磁器質タイル張り工事」に準拠するものとします。
鋼製下地の場合、下地ボードの枚数によってスタットピッチが異なります

下地ボード1枚張り

下地ボード2枚張り
有機系接着剤(弾性接着剤)によるタイル後張り工法

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