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テラコッタタイルとテラコッタ調タイルの違い|本物と磁器質で後悔しない選び方

テラコッタタイルとテラコッタ調タイルの違い

ご自宅にぴったりのタイルを選ぶとなると、本物のテラコッタタイルと磁器質のテラコッタ調タイルのどちらを選ぶかは難しい問題です。どちらも長い歴史と伝統を誇りますが、美しさ、耐久性、メンテナンス、施工など、いくつかの重要な点で違いがあります。

玄関のタイルをリフォームしたい、店舗の床をデザインしたい、美しいアプローチを作りたいなど、テラコッタタイルと磁器質のテラコッタ調タイルの違いを理解することで、より適切な選択をすることができます。 このページでは、テラコッタタイルと磁器質のテラコッタ調タイルの特徴を掘り下げ、それぞれの長所と短所を比較し、それぞれのタイルの優れた点について解説します。

本物のテラコッタタイルとは?

テラコッタタイルは、人類が知る最も古い種類のタイルの一つです。「テラコッタ」という言葉はイタリア語で「焼いた土」を意味し、タイルの起源と製造工程を正確に表現しています。テラコッタタイルは天然の粘土を低温で焼成することで作られ、赤、茶、オレンジといった温かみのある色合いを持つ、多孔質で土っぽいタイルに仕上がります。

テラコッタタイルは、素焼き、または軽く釉薬をかけたものが多く、素朴で自然な外観です。そのため、古びたような魅力的な外観となり、伝統的な家屋、素朴な家屋、リゾート風の家によく合います。天然素材から生まれたテラコッタタイルは、どんな空間にも本物らしさと温かみを添える独特の雰囲気を持っています。

テラコッタタイルは他の種類のタイルよりも厚く重量感があります。多孔質であるため、水を吸収しやすい性質です。そのため年月を重ねるごとに味わいが増す床面に変化していきます。

磁器質のテラコッタ調タイルとは?

磁器質のテラコッタ調タイルも粘土などの天然素材から作られますが、本物のテラコッタタイルに比べて高温で焼成されます。この工程により、磁器質のテラコッタ調タイルは密度が高く、硬く、耐湿性に優れたものになります。また、色、仕上げ、質感、サイズなど、磁器質のテラコッタ調タイルには幅広い選択肢があるため、本物のテラコッタと比較すると選択肢の幅が広いといえるでしょう。

磁器質のテラコッタ調タイルの特徴は、通常、釉薬が塗られていることです。この釉薬によって、光沢のある滑らかな表面と防水性が得られるため、浴室、キッチン、玄関など、湿度の高い環境に最適です。また、釉薬をかけたタイルは耐久性が高く、汚れに強く、お手入れも簡単なので、人の出入りが多い場所に最適です。

多様な模様、色、仕上げ、釉薬によりタイルの表面を硬く滑らかにし、汚れや埃の浸透を防ぎます。頑丈で耐久性のある構造のため、頻繁な歩行や日常的な摩耗にも耐えることができます。

美的な魅力の違い

テラコッタタイルと磁器質テラコッタ調タイルの最も大きな違いの一つは、見た目の魅力です。それぞれのタイルが美的観点からどのように際立っているかを見てみましょう。

テラコッタタイル

温かみのあるアースカラー

テラコッタタイルは、深みのある赤やオレンジから茶色がかった色調まで、豊かで温かみのある色合いで知られています。これらの自然な色合いは、粘土に含まれる鉄分がそのまま影響しています。

独特の不完全さ

粘土から手作りされているため、焼成時による歪みが発生します。そのため寸法のズレ、微妙な色ムラや質感の違いなどがあります。これらの不規則性が唯一無二の魅力であるといっても過言ではありません。

味わいが出る

多孔質であるため、使い込むほど味わい深く変化していきます。上質な革製品のように、飴色に美しく変化していく過程が楽しめるタイルです。

磁器質テラコッタ調タイル

デザインの多様性:

磁器質テラコッタ調タイルは、色、仕上げ、サイズのバリエーションが非常に豊富です。大きなサイズも選べるため、すっきりとした床面を仕上げることも可能です。

滑らかな面:

釉薬仕上げが施されているため非常に滑らかに仕上がっています。内装用のマット仕上げと、屋外用のグリップ仕上げが選べるため、屋外から内装へ統一した床面を作ることが可能な製品が揃っています。

経年による変化はない:

磁器質タイルは雨や紫外線などの影響を受けることがなく、設置してからの色合いに変化はほとんどありません。

耐久性の違い

焼成温度が高く、構造が緻密な磁器質タイルの方が一般的にテラコッタタイルよりも長持ちします。それぞれのタイルの耐久性について詳しく見ていきましょう。

テラコッタタイル

汚れやすい:

多孔質であるため、水分を吸収しやすいです。そのため汚れがつきやすいでしょう。汚れをを抑えるためには、設置時に撥水剤を塗っておくことや定期的な保護シーラーを塗布することが不可欠です。

凍害に弱い:

寒冷地の屋外での使用は避けましょう。多孔質なため水分が内部に浸透・凍結を繰り返すことにより、割れや剥がれの原因になります。

乾燥した環境で長持ち:

屋外使用より内装向きです。適切な環境で使用すればテラコッタタイルは数十年も使用できます。年月とともに風合いが増し、美しく変化していくタイルです。

磁器質テラコッタ調タイル

優れた耐湿性:

吸水率がわずか1%未満とほとんど水を吸わないのが最大の特徴で、緻密で硬く、寒冷地での屋外での使用も可能です。高温で焼成され、耐水性・耐凍害性・耐摩耗性に優れるため、ほとんどの場所で使用が可能です。

傷や汚れに強い:

一般的に傷や汚れ、その他の損傷に強い性質です。釉薬加工により、硬く滑らかな表面が形成され、汚れや埃がタイルに浸透するのを防ぎます。

耐摩耗性:

頑丈で耐久性のある構造のため、頻繁な歩行や日常的な摩耗にも耐えることができます。

メンテナンスの違い

タイルのメンテナンスは、タイルの魅力を長く保つ上で重要な要素です。テラコッタタイルと磁器質テラコッタ調タイルのメンテナンスの違いは以下のとおりです。

テラコッタタイル

定期的なシーラー処理が必要:

テラコッタタイルは多孔質であるため、水による損傷、シミ、汚れの蓄積を防ぐために定期的にシーラーで保護する必要があります。数年ごとにシーリング剤を塗り直すことで、タイルの寿命を延ばすことができます。

日常のお手入れ:

タイルの美しさを保つには、定期的な掃き掃除が必要です。また、損傷を防ぐため、刺激の強い化学薬品の使用は避けてください。

経年劣化:

テラコッタタイルは経年変化で美しくなる傾向があります。多くの方は時間の経過とともに醸し出す「使い込まれた」ような風合いを高く評価しています。

磁器質テラコッタ調タイル

手間なし:

メンテナンスは不要です。艶出し加工が施された表面は、汚れやこぼれに強いため、通常はサッと拭くだけで十分です。テラコッタタイルとは異なり、磁器質タイルはシーリングが不要なため、メンテナンスの手間が少なく、忙しい家庭に最適です。

目地のお手入れ:

タイル自体は掃除が簡単ですが、タイルとタイルの間の目地に、時間の経過とともに汚れが蓄積することがあります。防カビタイプの目地材を使用するかシーラー剤を塗布するなどの手法があります。

施工時の違い

テラコッタタイルの設置時の要項はしっかり確認してから進めることを推奨します。磁器質テラコッタ調タイルは一般的な玄関タイルと同じ要項です。乗用車の乗入れには対応していません。

テラコッタタイル

撥水剤の塗布:

汚れ防止と美観維持のため、タイルを貼る前または目地を入れる前にシーリング(目止め)処理が必須です。施工後は汚れが浸透しないよう定期的なワックス塗布が必須です。

重くて厚い:

重くて厚いため、設置がより困難になる場合があります。下地がタイルの重量を支えられるだけの強度があることを確認する必要があります。

不均等な厚み:

テラコッタタイルは手作りのため、わずかな凹凸がある場合があり、完全に水平な表面を実現するのが難しい特徴があります。裏の凹凸に接着剤がしっかり密着するよう、ゴム製のハンマーで軽く叩きながら圧着させます。隙間があると割れる原因になります。 

硬化に時間がかかる:

厚みがあるタイルのため硬化と乾燥に時間がかかります。目地の硬化にも時間がかかるため、完成日程は余裕をもって設置しましょう。

磁器質テラコッタ調タイル

設置が簡単:

軽量で均一なため、取り扱いや施工が簡単です。サイズと形状が均一なので、設置も簡単です。

硬化時間が短い:

多孔質が少なく乾燥が速いため、テラコッタタイルよりも施工時間が短くなります。

デザインしやすい:

形状、サイズ、パターンのバリエーションが豊富で、クリエイティブなレイアウトやデザインパターンの床面を作ることが可能です。

まとめ

テラコッタタイルと磁器質テラコッタ調タイルのどちらを選ぶかは、最終的には個人の好み、デザイン目標、そして施工する空間の具体的な要件によって決まります。

温かみがあり、素朴で、時代を超越した、そして自然な美しさを感じさせる外観をお探しなら、テラコッタタイルが最適な選択肢かもしれません。伝統的で自然な美しさを備えていますが、メンテナンスと手入れが必要です。

耐久性、メンテナンスの容易さ、そしてデザインの多様性を重視するなら、磁器質テラコッタ調タイルの方が適しているでしょう。様々な仕上げがあり、掃除が簡単で、湿気や摩耗に強く、凍害に強いのが特徴です。

どちらのタイプのタイルにも利点があり、テラコッタタイルと磁器質テラコッタ調タイルのどちらを選んでも、魅力的な外観になるでしょう。

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