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駐車場タイルでよくある失敗|割れる原因は「タイルの違い」だった

玄関前に設置した車寄せエリアを駐車場タイルで仕上げた施工実例

駐車場タイルでよくある失敗
割れる原因は「タイルの違い」だった

About Tiles

タイルって、全部同じだと思っていませんか?

見た目は似ていても、実はタイルには“用途ごとの違い”があります。その違いを知らずに選んでしまうと、駐車場では思わぬトラブルにつながることも。

実際に多いのが、「玄関タイルをそのまま駐車場に使ってしまい、割れてしまった」というケースです。

駐車場タイルを使った戸建て
高級感ある石目模様のデザインの駐車場タイル

タイルは硬い素材ですが、どこにでも使えるわけではありません。
大切なのは、“適した場所に、適したタイルを選ぶこと”です。

この記事では、駐車場でタイルが割れてしまう原因と、後悔しないための選び方をプロ目線で解説します。

玄関タイルを使用したために割れたタイル

駐車場タイルでよくある失敗とは

駐車場にタイルを取り入れたいと考えたとき、見た目やデザイン性で選んでしまう方は少なくありません。

実際に多いのが、「玄関に使えるタイルなら駐車場でも大丈夫だろう」と考えて、そのまま使用してしまうケースです。

しかし、実は「玄関」「駐車場」などの用途によって求められる性能は大きく異なるため、タイルには用途に合わせた製品の強度や耐久性の基準が設けられています。

この違いを知らずに選んでしまうと、施工後にひび割れや破損といったトラブルにつながるようです。

玄関用のタイルと駐車場対応のタイルの違いがあること。これは一般的に知られていないため、施工後にトラブルが発生しないためにも選び方は慎重に進めてください。

玄関用のタイルを使用したために車が乗って割れたタイル

なぜ割れる?
原因はタイルの違い

一見すると同じように見えるタイルですが、玄関や室内で使用されるタイルは、人が歩くことを前提に作られており、デザイン性や質感が重視されています。

一方で、駐車場のように車の重みがかかる場所では、より高い強度や厚み、そして下地との一体性が求められます。

こうした違いを知らずに玄関タイルを駐車場に貼ってしまうと、重量のある乗用車が乗り入れた時にひび割れたり破損してしまいます。

つまり、駐車場でのトラブルの多くは、「タイルが弱い」のではなく、「使う場所に合っていないタイルを選んでいる」場合が多いようです。

では実際に、玄関タイルと駐車場タイルでは何が違うのでしょうか。

玄関タイルと駐車場タイルの違い

玄関タイルと駐車場対応タイルの比較画像

厚みの違い(用途の違い)

並べてみると、その違いは一目瞭然です。
玄関タイルは約8.5mm、駐車場に使用される舗石タイルは約18mm。一見わずかな差に見えますが、実際には約2倍以上の厚みの違いがあります。

タイルは厚みがあるほど、上からの重さに対して割れにくくなります。つまりこの差は、そのまま「重さに耐えられるかどうか」の差でもあります。

玄関タイルは、人が快適に歩けることや、滑りにくさ、掃除のしやすさが重視されるため、一般的に7〜9mm程度の厚みで設計されています。

一方で駐車場では、車の重さが繰り返しかかるため、それに耐えられる厚みが必要になります。

このように、用途が違えば求められる性能も大きく変わります。

耐荷重の違い(強度の違い)

玄関タイルと駐車場用タイルでは、想定されている荷重が大きく異なります。

玄関は人の歩行が前提ですが、駐車場では1トン以上の車が乗り入れし、発進や停止による大きな負荷がかかります。

こうした条件に対応するため、舗石タイルは高い強度と耐久性を持つよう設計されています。
試験では、一般的な石材と比較して約2.2倍の強度(曲げ強度:舗石タイル28.88N/㎟/石材12.7N/㎟)という結果を出ています。

このような性能の違いは見た目では判断できず、用途によって大きく異なる点はあまり知られていません。

駐車場でタイルが割れる本当の理由

「駐車場用タイルを選んでもタイルが割れてしまった」
そのようなケースでは、タイル・下地・施工のバランスが崩れていることが原因であることもあります。

駐車場対応の舗石タイルグレー色

タイルの下地施工不良

車が上に乗ることでタイルには想像以上に強い圧力がかかります。その力をしっかりと受け止められない下地の状態は、タイルは支えを失い、割れてしまいます。

例えば、接着剤をごくわずかにしか使わなかったことが原因でタイルの下にわずかな空隙がうまれます。その部分は支えがない状態になります。その上を車が通ると、タイルは宙に浮いたような状態で荷重を受けることになります。

下地となるコンクリートの状態も大きく影響します。

コンクリートは一見しっかりしているように見えても、乾燥時間や転圧不足などのわずかな条件によりたわみが生じることがあります。特に車の重さが繰り返しかかる場所では、その影響が積み重なっていきます。

こうした目に見えない動きによって、タイルには圧縮や引っ張りの力が加わり、結果としてひび割れにつながることがあります。

これは施工の良し悪しだけでなく、地盤や環境条件によっても左右されるため、見た目だけでは判断が難しい部分でもあります。

重厚感のある美しい駐車場はタイルで仕上げた施工事例

目地なしの影響

すっきり見せたいから。
そう思って目地を全くとらないで設置する方法はおすすめしません。

タイル目地の隙間を確保していない場合、トラブルが発生する可能性があるからです。

季節によって気温や湿度は大きく変化します。それに伴い、コンクリートやタイルもわずかに膨張・収縮を繰り返しています。
特に夏場の高温時には膨張が起こり、目地が十分に確保されていない場合、伸びた分の逃げ場がなくなります。
その結果、タイル同士が押し合い、浮きやひび割れの原因となります。
小さなクラックであっても、車のタイヤが通るたびに負荷がかかり、徐々にひびが広がっていきます。
こうして最終的には、タイルの割れにつながってしまうのです。

つまり、駐車場でタイルが割れるのはひとつの原因ではなく、「支えが弱い」「動きに対応できない」「用途に合っていない」といった要素が重なったときに起こる現象です。特に「見た目では問題なさそう」に見える施工でも、内部に原因が潜んでいるケースは少なくありません。

割れない駐車場タイルにするための条件

駐車場にタイルを使う場合でも、条件をしっかり満たしていれば、割れのリスクを大きく抑えることができます。大切なのは、「タイルの強さ」だけでなく、下地や施工を含めた全体のバランスです。

車の荷重に対応したタイルを選ぶ

駐車場では、人が歩くことを前提とした玄関タイルではなく、車の重さに耐えられる厚みと強度を持つタイルを選ぶことが重要です。

見た目が似ていても、用途が異なれば性能も大きく変わります。
駐車場には、舗石タイルなどの厚みがあり、屋外での荷重に対応した製品を選びましょう。

石目模様が美しい駐車場用タイル

下地をしっかりと作る

タイルは、下からしっかり支えられてこそ本来の強度を発揮します。

コンクリートなどの安定した下地を整え、その上にタイルを施工することで、荷重が分散され、割れにくくなります。
見えない部分ですが、仕上がりの耐久性を左右する最も重要なポイントです。

コンクリートとメッシュで補強した駐車場の下地

イルの裏までしっかり固定する

タイルの下に空隙があると、その部分に荷重が集中し、割れの原因になります。

特に駐車場では、タイルの裏面全体にしっかりと接着材やモルタルを行き渡らせることが重要です。
見た目では分からない部分ですが、耐久性に大きく影響します。

駐車場タイルをしっかり固定するための作業の画像

動きを逃がす設計を取り入れる

屋外では、気温の変化や荷重によって、わずかな膨張や収縮、動きが生じます。

こうした動きを吸収できるように設計されていないと、タイル同士が押し合い、ひび割れにつながることがあります。
あらかじめ動きを想定した施工を行うことも、長く使うためには欠かせません。

目地幅を均等にするための道具を使った作業風景

よくある質問と回答

Q
駐車場タイルに目地は必要ですか?
A

はい、必要です。
タイルや下地は温度変化によって膨張・収縮するため、目地がないと伸びた分の逃げ場がなくなり、タイル同士が押し合って浮きやひび割れの原因となります。
特に屋外や駐車場のような環境では温度変化が大きいため、適切な目地幅を確保することが重要です。

Q
玄関タイルを駐車場に使っても大丈夫ですか?
A

基本的にはおすすめできません。
玄関用タイルは歩行を想定した設計のため、車の荷重や摩擦に耐えられず、割れや劣化の原因になることがあります。
駐車場には、強度と耐久性に優れた専用のタイルを選ぶことが重要です。

Q
タイルは何年くらいもちますか?
A

タイル自体は非常に耐久性の高い素材で、適切な製品選びと施工がされていれば、10年〜20年以上きれいな状態を保つことも可能です。
ただし、使用する場所に適していないタイルを選んでしまった場合や、下地の状態・施工条件によっては、数年で劣化や破損が起こることもあります。
長く安心して使うためには、用途に合ったタイル選びが重要です。

Q
タイル工事はどこに依頼すればいいですか?
A

タイル工事は、外構工事業者やタイル施工を扱う専門業者に依頼するのが一般的です。
駐車場のように荷重がかかる場所では、下地づくりも含めた施工経験が重要になるため、施工実績のある業者を選ぶことをおすすめします。
近隣の外構工事業者さんなどを調べてみてください。

Q
工具を落とすとタイルは割れますか?
A

強い衝撃が加わった場合、タイルが割れる可能性はあります。
工具を落とす可能性がある場合は、パッドなどを敷いておくと安心です。
駐車場用の高強度タイルであれば、日常的な使用で簡単に割れることはほとんどありません。
一方で、玄関用や壁用など強度が不足しているタイルの場合は、衝撃によって欠けやひび割れが起こりやすくなります。
そのため、使用環境に適したタイルを選ぶことが大切です。

駐車場タイルで後悔しないために

タイルで仕上げた美しい駐車場

駐車場にタイルを使用する際に大切なのは、「タイルはどれも同じではない」という前提を持つことです。

見た目が似ていても、玄関用と駐車場用では、厚みや強度、想定されている荷重が大きく異なります。

「硬そうだから大丈夫」「屋外用だから使える」といった感覚で選んでしまうと、使用環境に合わず、割れや破損の原因になります。

後悔しないためには、見た目や価格だけで判断するのではなく、「どこで使うか」を基準に選ぶことが重要です。

特に駐車場のように荷重がかかる場所では、用途に適したタイルを選ぶことが、長く安心して使うためのポイントになります。

やってはいけないNGNO 施工例|割れる原因はここにある

駐車場タイルのトラブルは、施工そのものよりも「判断のミス」によって起こるケースが多く見られます。
特に、見た目や手軽さを優先してしまうと、本来必要な強度や施工条件を満たせず、ひび割れや剥がれといった不具合につながることもあります。
ここでは、実際によくあるNG例をもとに、後悔につながりやすいポイントを解説します。

土の上に置くだけで仕上げる置きタイルの施工

土の上に置くだけ施工

駐車場としてタイルを敷き詰める場合、タイルを土の上に「置くだけ」で仕上げてしまうと、割れの原因になります。駐車場のように荷重がかかる用途では、このような施工は避ける必要があります。

一見しっかりと固めた地面でも、土はコンクリートとは違い、雨や季節の変化によって徐々に緩んでいく性質があります。

特に雨水の流れによって地面が流されると、目に見えない空隙が生まれ、タイルの一部に荷重が集中しやすくなります。川砂を詰めても自然の影響を受けるため、下地の平滑を何年も維持することは困難です。

その結果、車の重みがかかった際にひび割れや破損につながることがあります。駐車場には下地の安定性が不可欠です。

駐車場の割れたコンクリート

既存の下地の状態を確認せずに施工している

既存のコンクリートや地面に問題がある状態でそのまま施工してしまうと、後からひび割れや沈下の影響を受けることがあります。

見た目では分かりにくい部分ですが、施工前に状態を確認することが重要です。

アクセントに使用したタイルが剥がれた駐車場

壁用モザイクタイルをアクセントに取入れる

デザイン性を重視して、壁用や屋内用のタイルをアクセントとして使用してしまうケースですが、壁用のモザイクタイルの多くは施釉タイルです。施釉タイルは濡れると滑りやすく、屋外では危険を伴います。

また、壁用タイルは荷重を想定して作られていないため、車が乗るたびに表面の劣化やひび割れ、剥がれが起こりやすくなります。

さらに、モザイクタイルはほとんどの場合において裏面が接着剤張りを前提とした形状(裏足)です。モルタル施工では十分に接着できず、剥がれやすいこともデメリットです。

特に駐車場のように荷重や摩擦が加わる場所では、短期間でボロボロになってしまう可能性があります。

見た目だけで選んでしまうと、使用環境に合わず、思わぬ劣化や破損につながることもあります。

駐車場対応タイル|舗石タイル商品

駐車場に使用するタイルは、見た目だけでなく「耐久性」や「使用環境への適合性」を基準に選ぶことが重要です。特に、車の荷重や屋外環境に耐えられる設計のタイルを選ぶことで、割れや劣化のリスクを大きく減らすことができます。

そこでおすすめなのが、舗石タイルです。一般的な玄関タイルと比較して、2.2倍以上の強度と耐久性を持ち、駐車場のような高負荷の環境にも対応できます。

舗石タイルは全て滑り止め加工の面状です。濡れても滑りにくく、安全性の高い屋外用タイルです。また、材質が磁器質タイルのため、吸水率が限りなく低い素材です。水分がタイル内部に浸透することが無いため汚れにくく、凍害のトラブルがありません。そのため雨が多い地域や寒冷地での使用も可能です。

高級感がある駐車場用タイルグレー
E05

ルイーダ

乗用車の乗入れ対応タイル。流れ模様が美しいスレート石の表情がワンランク上の高級感を醸し出します。グリップ加工で濡れても滑りにくい安全性も高いタイルです。

  • サイズ展開:300角・600×300・600角
  • 素材 / 材質:磁器質無釉タイル
  • カラー展開:3カラー
  • 面状:防滑グリップ加工
石目模様で高級感がある駐車場用タイル
E05
戸建ての価値を上げる駐車場様タイル
E05
戸建ての駐車場に使用したグレーの駐車場用タイル
どんなスタイルにも合わせやすいグレーの床タイル駐車場用
TL3

ガイア

フルボディカラーを組合せ、タイル内部にも同系色に仕上げ、側面まで同色なため施工性が良いタイル。フルボディのため高耐久です。

  • サイズ展開:600×300・600角
  • 素材 / 材質:磁器質施釉タイル
  • カラー展開:4カラー
  • 面状:防滑グリップ加工
庭まで広げた駐車場用タイルグレー
TL8
広大な空間も美しく仕上げる駐車場用タイル
TL4
高級感が上がる駐車場用タイル
TL8
本物の石のように見える駐車場用タイル

ケルド

イングランド北部産出のクォーツサイトを再現した高級感漂う特別な存在感。グリップ加工で濡れても滑りにくく、タイヤ痕も付きにくい。

  • サイズ展開:600×300・600角
  • 素材 / 材質:磁器質施釉タイル
  • カラー展開:4カラー
  • 面状:防滑グリップ加工
天然石のように見える駐車場用タイル
D153
石目模様が流れるように美しい駐車場用タイル
D154
石張りのような床を作る駐車場用タイル
D153
乗用車が乗り入れできる強耐久の駐車場用タイル

ティーダ

流れ模様の希少な御影石、類を見ない大胆な柄で豪華な印象を作ります。

  • サイズ展開:600×300・600角
  • 素材 / 材質:磁器質施釉タイル
  • カラー展開:4カラー
  • 面状:防滑グリップ加工
およそ10トンまでの耐久性がある駐車場用タイル
SL3
明るい色合いも揃う駐車場用タイル
SL4
美しい車寄せは駐車場用タイルを敷き詰めた施工事例
SL4
都会的でスタイリッシュな駐車場用タイル
アーレイD63

アーレイ
シエナ
ペルニ

玄関タイルの人気シリーズ3種を、駐車場対応のタイルにしました。

  • サイズ展開:600×300・600角
  • 素材 / 材質:磁器質施釉タイル
  • 面状:防滑グリップ加工
高級感ある駐車場を作るタイル
ペルニD25
車が乗っても割れない駐車場用タイル
ペルニD25
割れない強度と耐久性の高い駐車場対応の舗石タイル
シエナD14

駐車場タイルで失敗しないために|割れない選び方の結論

車が乗っても割れない駐車場用タイルグレー

駐車場のタイル選びで失敗する原因の多くは、「見た目」だけで判断してしまうことにあります。

タイルにはそれぞれ使用環境に応じた性能があり、屋外や駐車場のように荷重や摩擦がかかる場所には、それに適したタイルを選ぶことが重要です。

壁用や屋内用のタイルを使用してしまうと、ひび割れや剥がれといったトラブルにつながる可能性があります。

だからこそ、耐久性・強度に優れたタイルを選ぶことが、長く美しい状態を保つためのポイントです。

見た目のデザインだけでなく、「どこで使うか」を基準に選ぶこと。
それが、駐車場タイルで後悔しないための一番の近道です。

お問合せ・見積り依頼

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一般的に、駐車場に対応したタイルがあることはあまり知られていません。
そのため、玄関タイルをそのまま使用できると思われる方も多く、施工後に「割れてしまった」というご相談をいただくこともありました。

ご注文時に使用場所をすべて把握することが難しいため、このようなトラブルを未然に防ぐために、本記事で詳しく解説しています。

タイル選びに迷われた際は、ぜひお気軽にご相談ください。お役に立てましたら幸いです。